*

TGTS01 試聴記 その11

公開日: : CLASSIC, 試聴記, SOUND MAGIC


小生が試聴に使っているのは試作品です。
製品版TGTS01も試聴しましたが、試作品よりもずいぶんといいですね(^^)。
なお、TGTS01はSONIC IMPACTというブランド名での発売です。

フランスのレーベル、
ERATOもまたWESTMINSTERと同じように、
さすらいのレーベルです。
日本では小生がERATOのLPを買い始めた頃、
国内盤は日本コロンビアからリリースされていました。
その後、RCA日本ビクターに移り、
ワーナーパイオニアを経て、
現在はどこからリリースされているんだろう?
ERATOというレーベルを大きく意識するようになったのは、
ミシェル・コルボ指揮ベルン交響楽団他の
フォーレ:レクイエムでした。


ミシェル・コルボ指揮ベルン交響楽団 他
フォーレ:レクイエム
これは女声合唱を少年合唱に変え、
普段、女性が歌う独唱にも少年を起用しています。
柔らかくも清々しい情感を持った演奏録音で、
たぶん、自分が死ぬときにかけてほしい演奏録音では、
ナンバーワンに選ばれているかもしれません。
小生の選択はまた別ですが(^^;。
小生がフォーレ:レクイエムを聞いたのは、
このコルボ盤が初めてで、
他の演奏録音もコルボ盤のように柔らかく清々しいのか?
と思って、決定盤とされていたクリュイタンス盤を聞いてみましたが、
かなり異なりました。
CD時代になってフォーレ:レクイエムの演奏録音はもの凄く増え、
コルボも何回か収録しています。
一時期、フォーレ:レクイエムのかなりの演奏録音を追いかけましたが、
結局コルボの、この最初の録音に戻ってしまうのでした。
刷り込みで非常に良かった音盤の恐ろしさですね。
CD時代になってコルボ盤のLPは手放しましたが、
CDもあるけれど、やはりLPで聞きたい...と、
中古盤で日本コロンビア盤を買い直しました。
小生の入手した中古盤、状態はあまりよくなく、
最初はノイズまみれでしたが、
超音波洗浄機で洗浄、ノイズは激減し、
多少ノイズが払拭できない箇所はあるものの見事に蘇りました。
やはり、LPは洗浄がものすごく大切ですね。
TGTS01+前回のNew Orthophonicもどきで聞いてみると...、
清々しい演奏録音がさらに透明感が増し、
初めて聞いた時の感動をさらに上回って聞くことができました。
音場感も非常によく、
ヘッドフォンでモニターしても、
演奏者や独唱者、合唱の位置がヘッドフォンの独特な音場の中で
特定できるような気がするほどです。


ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団
ドヴォルザーク:交響曲第7番
もう数年前になりますが、
小生、かなり重いドヴォ7病にかかってしまい、
毎日どれかのドヴォルザーク:交響曲第7番を聞かないと、
一日が終わらないという日々が続きました。
きっかけは、
何かのボーナスディスクであった(正規販売はなかったみたいです)、
レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルによる
中古で見つけた同曲のCDでした。
バーンスタイン盤は、
ドヴォルザーク:交響曲第7番の普通に考えられる情感ではなく、
非常に暗いイメージを持った演奏録音で、
「なんでこんなに暗いんだろう?他の演奏録音では?」
と俄然関心が湧き、同曲のCDを漁ることから始まりました。
チョン・ミョンフン指揮によるBIS盤(旧盤)の新鮮さがそれに拍車をかけ、
いったいどれだけ同曲のCDを買いまくったのだろう...
というほどになってしまいました。
そのため、家には今だに数多くの同曲のCDが棚を占領しています。
その中でのお気に入りが、
知人から教えてもらった、
かなり表情の濃い、
ズデニク・コシュラー指揮スロヴァキア・フィル盤と、
ノーブルな表情が魅力の今回取り上げるモントゥー盤です。
CDだけでは我慢できず、モントゥー盤をやはりLPを中古で入手しました。
残念ながら、
小生の入手したLPはオリジナル盤ではなく、
イギリスで発売された廉価盤です。
廉価盤とは言え、やっぱりLPで聞いてみたいですよね。
今回、TGTS01とNew Orthophonicもどきで再生してみて、
非常に驚かされた1枚です。
LPをしっかり洗浄して再生、
録音も演奏も極上であったことが分かりました。
こんなに音が良かったのか...。
TGTS01のリニアリティのよさは健在で、
ストレスなく、A面B面を一気に聞き通しました。
今は小生のドヴォ7病はだいぶましになっていますが、
やっぱりいいなぁ、
ドヴォルザーク:交響曲第7番...です。

いろいろやってみるもんだなと思います。

どういうシステムで聞いているかはTGTS01 試聴記 その1に。
商品の紹介はこちら
kna_baka_syuzo

関連記事

TGTS01 試聴記 その10

小生が試聴に使っているのは試作品です。 発送前のTGTS01も試聴しましたが、試作品よりもずい

記事を読む

TGTS01 試聴記 その7

TGTS01試聴記を毎週書いていますが、 サンプルで聞いた人によると賛否両論だそうです。

記事を読む

TGTS01 試聴記 その9

TGTS01は8月21日から発送可能です。 小生が試聴に使っているのは試作品です。 発送前の

記事を読む

オーディオラックSOUNDMAGIC XU03FSⅡ導入記5(音質評価編)

防弾ガラス製法オーディオラックXU03FSⅡで、ROCKを聴いてみました。 ■ROCK

記事を読む

オーディオラックSOUNDMAGIC XU03FSⅡ導入記3(音質評価編)

お気に入りのDISCをジャンルごとにCDプレーヤー、アナログプレーヤーにて聴いてみました。 D

記事を読む

TGTS01 試聴記 その14

小生が試聴に使っているのは試作品です。 製品版TGTS01も試聴しましたが、試作品よりもずいぶ

記事を読む

TGTS01 試聴記 その1

アナログプレーヤーを弄んでいると、 色々な発見があります。 一番大きな発見は、 あれ~

記事を読む

TGTS01 試聴記 その13

小生が試聴に使っているのは試作品です。 製品版TGTS01も試聴しましたが、試作品よりもずいぶ

記事を読む

TGTS01 試聴記 その8

TGTS01の下に、 セーム皮のスリップシートを敷いていましたが、 今度は47研究所の豚皮シ

記事を読む

オーディオラックSOUNDMAGIC XU03FSⅡ導入記7(音質評価編)

今回はワールドミュージック及びサウンドトラック盤を聴いてみました。  

記事を読む

SONIC IMPACT TGTS01復活試聴記その5

今回はクラシックのオーケストラに戻して、スタンリー・ブラック指揮ロ

オーディセッション大阪2022

2022年11月5と6日、大阪心斎橋ハートンホテルで「オーディオ

SONIC IMPACT TGTS01復活試聴記その4

  小生がTGTS01を使い始めることに、最初は不安がなかった

SONIC IMPACT TGTS01復活試聴記その3

  オーケストラ、ポップスと続きましたので、次はクラシックでピアノ

SONIC IMPACT TGTS01 復活試聴記その2

TGTS01復活試聴記その2は、カーペンターズの"The Sing

→もっと見る

  • 住所
    〒557-0045
    大阪府大阪市西成区玉出西2-16-3
    ネットワークジャパン株式会社


PAGE TOP ↑