QUADRAL SIGNUM20 試聴記その3
このところLPを聞くことが多くなってしまった小生ですが、
CDでの優秀録音を一つ思い出しました。
パスカル・アモワイエルのピアノ、エマニュエル・ベルトランのチェロでの、
ショパン:「1846年、ノアンでの最後の年」と題されたアルバムです。
アモワイエルはジョルジュ・シフラの弟子ですが、
シフラとはかなり異なり、
インティメートなピアノを聞かせてくれます。
コンプリートではありませんが、
小生、けっこうアモワイエルの録音を追いかけたりしています。
「1846年、ノアンでの最後の年」は、
Harmonia Mundiの2014年の録音です。
舟歌、マズルカ、夜想曲、ワルツなどのピアノ曲と、
チェロ・ソナタが収録されています。
ショパンはジョルジュ・サンドと愛人関係にありましたが、
別れる前年の1846年の夏、
保養地ノアンにあるジョルジュ・サンドの別荘に滞在、
その時に作曲された作品を集めてあります。
ベルリンのテルデック・スタジオで録音されたとありますが、
これが素晴らしい録音で、
初めて聞いた時に驚いたことを思い出しました。
SIGNUM20のリングラジエーター、
Ricom Σという新しいテクノロジーのツィ-ターの能力が素晴らしく、
またウーファーとのつながりが良いためか、
非常に粒立ちの良いきれいな音で、
このインティメートな作品群、
アモワイエルのピアノを楽しめます。
ベルトランとのチェロソナタも、
トールボーイ・スピーカーほどではないにしても、
深みのあるチェロの音が聞け、
一般のリスニングルームでは充分ではないか...
と、思われます。
SIGNUM20の実力はかなり凄いです。
なにより、聞いていて疲れません。
小生のようなクラシックファンは聞く時間がけっこう長いので、
聞き疲れしないことは大切です。
スピーカーの存在を忘れます。
【スペック】
形式:2way バスレフ
負荷許容量:60/90 W
周波数特性:42…32.000 Hz
クロスオーバー周波数:3.200 Hz
出力音圧レベル(dB/1W/1m) :85 dB
インピーダンス:4Ω
ツィーター:RiCom-Sigma
ウーファー:155 mm Titanium-PP
寸法 (HxWxD):30 x 17 x 26 cm
重量:6,54 kg/1台
価格:126,500円(ペア・税込み)
メーカー製品情報はこちら、
https://www.network-jpn.com/signum/
空気録音はこちら
https://youtu.be/BN6GRoTgmaU
https://youtu.be/jM0OBg1sWWE
https://youtu.be/i91eW6K0GYQ
関連記事
-
QUADRAL RHODIUM200 試聴記 余録
QUADRAL RHODIUM200は残念ながら販売終了ですが、 幸い試聴機はいまだに家に
-
帰ってきたASCENT20LE試聴記 その4
小生が最近はまっていることは、 30~40数年前のカセットテープに録音した音源の復活です。
-
QUADRAL SIGNUM20 試聴記その1
SIGNUM20試聴記 その1 QUADRALの新しいスピーカー、SIGNUMシリーズ
-
QUADRAL GALAN 9 試聴記 その14
GALAN 9の試聴の最後、 たまにはクラシック以外にと試聴に選んだのは、 アール・クル
-
QUADRAL RHODIUM200 試聴記 余録その2
QUADRAL RHIDIUM200を外し、 元の友人作ブックシェルフに戻しました。 と
-
QUADRAL ASCENT20LE 試聴記 その8
夏は涼し気な音楽が聴きたくなってしまいますが、 ここは少し暑いともいえる EMIのオット
-
AURUM RODAN9試聴記2
設置が終わったAURUM RODAN9についてレポートと思いますが、AURUM9シリーズの特徴につい
-
QUADRAL AURUM SEDAN 9 試聴記その9
アンプをAccuphase E-306Vから、 LUXMAN L-540に変えてみました。
-
QUADRAL AURUM SEDAN 9 試聴記その17
SEDAN 9の試聴記は、 一応これで最後となります。 試聴記の割に長く続けることができ
-
QUADRAL AURUM SEDAN 9 試聴記その14
今回から、 アンプをMUSICA RAICHO 3 intから、 修理から戻ってきたLU
- PREV
- QUADRAL SIGNUM20 試聴記その2
- NEXT
- ARGENTUM520 試聴記その1