*

QUADRAL SIGNUM20 試聴記その2

公開日: : 最終更新日:2022/03/09 SIGNUM, 試聴記, QUADRAL

家は現在CDでも、
RIAA反転コンバータを使い、
イコライジングカーブ可変式フォノイコライザーで、
CDの音を自分の好きなように加工して聞くことができます。
でも、それでは試聴記では不公平になりますので、
CDではデフォルトのストレートな状態での試聴です。
PCからは録再可能なDAC/ADCを使い、
ストレートに音出しします。
LPは...これはイコライジングカーブを変えながらの試聴です(^^;。
なお、試聴記はほとんどクラシックでの試聴です。

ではまずCDから。
アンジェラ・ヒューイットのピアノで、
「Love Songs」という最新アルバムを聞いてみました。
クラシックのさまざまな愛の場面に関連した楽曲が集められています。
むろん、SIGNUM20ではトールボーイのように、
低域が豊か...と言うわけにはいきませんが、
ブックシェフルの枠内では高域から低域まで、
非常にバランスの良い音が聞けます。
ニアフィールドでの試聴ですから、
このバランスの良さは大変ありがたいです。
リングラジエーターの効果は抜群、
キラキラと輝くような高域が聞けます。
ヒューイットの奏でるピアノは、
いい意味での「軽さ」を感じますので、
SIGNUM20はそのピアノを過不足なく聞かせてくれます。
それでいて、低域の量感にもそれほど不足せず、
大変つながりの良い音を聞くことができました。

いろいろなデバイスを使うオーディオファンに人気の高いメーカーのひとつに、
Acoustic Reviveがあります。
小生の家にも、Acoustic Reviveの製品がいくつかあります。
でも、Acoustic Reviveが録音を行い、
独自レーベルを起こしてCDをリリースしているとは知りませんでした。
Audio Accessory誌179号のおまけCDでそのことを知りました。
おまけCDに、
シューベルト:ピアノ五重奏曲「鱒」の第2楽章と、
モーツァルト:弦楽五重奏曲K.515の第2楽章が収録されています。
これはAcoustic Reviveレーベルではなく、
KOIKE STRINGSという室内弦楽合奏団の自主制作レーベルでのリリースです。
これにはたまげました。
これだけ音が生きている録音はそうざらにはありません。
シューベルトでのピアノは新垣隆氏で、
少し地味に聞こえますが、ものすごく弦楽合奏に溶け込んでいます。
また、パースペクティブというか、
楽器の拡がりがものすごく自然で、
聞いていて興奮してしまい、
さっそく、元のCDを購入してしまいました(^^)。
SIGNUM20の試聴機が我が家に来たその後にCDを購入しました。
SIGNUM20で聞く「鱒」やK.515は、
ブックシェルフとしてはハイエンドのSEDANやGALANのような
圧倒的な高解像ではないものの、
もの凄く自然に、この録音の素晴らしさを教えてくれます。
ミドルクラスのスピーカーでは、
このサウンドイメージは理想的です。
Acoustic Reviveの録音を気に入った小生は、
一気に他のAcoustic ReviveレーベルのCDを買えるだけ買ってしまいました(^^;。
小生は普段、まず楽曲、次に演奏者でCDを買ってきましたので、
録音でCDを買うことは実は希です。
というか、たまたま買ったらその録音が良かった...
ということが多いです。
そのため、オーディオファイルと呼ばれるCDやSACDはあまり持っていません。
SIGNUM20で聞くAcoustic Revive素晴らしいですね。
川口成彦氏がプレイエルで弾いたショパンなど、
これはもう感涙ものでした。

【スペック】
形式:2way バスレフ
負荷許容量:60/90 W
周波数特性:42…32.000 Hz
クロスオーバー周波数:3.200 Hz
出力音圧レベル(dB/1W/1m) :85 dB
インピーダンス:4Ω
ツィーター:RiCom-Sigma
ウーファー:155 mm Titanium-PP
寸法 (HxWxD):30 x 17 x 26 cm
重量:6,54 kg/1台
価格:126,500円(ペア・税込み)

メーカー製品情報はこちら、

https://www.network-jpn.com/signum/
空気録音もあります。
https://youtu.be/BN6GRoTgmaU
https://youtu.be/jM0OBg1sWWE
https://youtu.be/i91eW6K0GYQ







 

 

 

関連記事

AURUM RODAN9試聴記9 スピーカーケーブル交換編2

REALCABLEのスピーカーケーブル CHAMBORD HPのエージングも終わり、いよいよ試聴のレ

記事を読む

QUADRAL AURUM SEDAN 9 試聴記その10

カラヤンが亡くなって既に28年が経つのですね。 小生の子供のころから、 おじさんになって

記事を読む

QUADRAL AURUM SEDAN 9 試聴記その13

シベリウスは、 交響詩「フィンランディア」、 交響曲第2番、 ヴァイオリン協奏曲がやた

記事を読む

ARGENTUM520 試聴記その3

ARGENTUM520は入庫数が少ないため、NWJ-STOREを中心にした販売です。 2022年

記事を読む

QUADRAL RHODIUM200 試聴記 余録 

QUADRAL RHODIUM200は残念ながら販売終了ですが、 幸い試聴機はいまだに家に

記事を読む

QUADRAL AURUM SEDAN 9 試聴記その7

SEDAN 9は古楽器の演奏録音にもいいのでは? ということで、ロンドン・バロックの

記事を読む

QUADRAL AURUM SEDAN 9 試聴記その1

今回から、 QUADRALのハイエンド・ブックシェルフ型スピーカー、 AURUM SED

記事を読む

QUADRAL AURUM SEDAN 9 試聴記その17

SEDAN 9の試聴記は、 一応これで最後となります。 試聴記の割に長く続けることができ

記事を読む

QUADRAL ASCENT20LE 試聴記 その10

今回でASCENT20LE試聴の最後です。 ASCENT20LEを試聴してきて感じるの

記事を読む

QUADRAL ASCENT20LE 試聴記 その7

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番もそうでしたが、 チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲も、

記事を読む

SONIC IMPACT TGTS01復活試聴記その5

今回はクラシックのオーケストラに戻して、スタンリー・ブラック指揮ロ

オーディセッション大阪2022

2022年11月5と6日、大阪心斎橋ハートンホテルで「オーディオ

SONIC IMPACT TGTS01復活試聴記その4

  小生がTGTS01を使い始めることに、最初は不安がなかった

SONIC IMPACT TGTS01復活試聴記その3

  オーケストラ、ポップスと続きましたので、次はクラシックでピアノ

SONIC IMPACT TGTS01 復活試聴記その2

TGTS01復活試聴記その2は、カーペンターズの"The Sing

→もっと見る

  • 住所
    〒557-0045
    大阪府大阪市西成区玉出西2-16-3
    ネットワークジャパン株式会社


PAGE TOP ↑