SONIC IMPACT TGTS01復活試聴記その3
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最終更新日:2022/10/20
TGTS01, SONIC IMPACT, 試聴記
オーケストラ、ポップスと続きましたので、
次はクラシックでピアノです。
案外、アナログでのピアノ再生はなかなか厄介で、
音が割れたり歪んだり、本来のピアノの音がしなかったりします。
今回はイヴァン・モラヴェッツのLPを聞いてみました。
イコライジングカーブはRIAAです。
ピアニストは、それこそ星の数ほどいます。
小生、その数多いピアニストの中でも、
これは凄い!と心底唸ってしまったひとりに、
チェコのピアニスト、イヴァン・モラヴェッツがいます。
モラヴェッツは2015年、惜しまれながら亡くなりました。
小生、最初に聞いたのはショパン:夜想曲のCDからでしたが、
CDであれこれそろえた後、
コニサーレーベル(Connoisseur Society)のLPを中古盤で見つけたことから、
LPでも中古盤をあれこれ購入、
モラヴェッツの音盤がCD、LPともかなり増えてしまいました。
その中で初めて聞いたLPは、
コニサーレーベルの国内盤でPHILIPSからリリースされた
「ショパン・リサイタル」でした。
ジャケットは輸入盤と異なり、
写真家橋本健作氏の海のシリーズです。
海のないチェコのピアニストのジャケットが海というのは、
なんでかな、と思いつつ、
モノクロのジャケットは特徴的で見つけやすいのはありがたいです。
最初に収録されているショパン:「舟歌」からすでに素晴らしく、
ジャケット帯の「完璧な技巧 驚異の録音!」というキャッチコピーが、
全く違和感がないことに驚かされます。
この演奏、録音は凄い!
音が透明で、
モラヴェッツの魔術的ともいえるペダルの効果もしっかりと聞けますし、
そのLPに収録されたDレンジ、Fレンジとも素晴らしく、
聞き惚れてしまいました。
ライナーノートには、
コニサーレーベルの録音に関することも書いてあり、
なるほど、とうなずけます。
TGTS01、DL-103R+MITCHAKU-Zでの効果というか性能が生きていて、
LPのA面B面とも、最内周部まで素晴らしいクオリティで聞くことができます。
TGTS01は4mmのガラス2枚をフィルムで圧着する構造で、
叩いてもゴツゴツと言う音で全く鳴りませんので、
LPレコードに収録されている音を、そのまま出してくれているのだと思います。
小生がモラヴェッツを知ったのはごく最近のことでしたが、
ピアノの録音に詳しい方は既にその凄さを知っていたのでしょうね。
コニサーレーベルは他にも優秀録音が多いようで、
もしそのレコードをお持ちでしたら、
アームの高さ調整ができるアナログプレーヤーをお持ちの方は、
是非ともTGTS01の威力を知っていただきたいです。
一度使い出すと、たぶん外せなくなると思います。
なお、オフレコにしていただきたいですが(^^;、
メーカーによると、
昨今の原材料、製作費の高騰で
(製作側はその製作の難しさに音を上げているそうです)、
合わせガラスのターンテーブルマットは、
かなりの値上げをせざるを得ないそうです。
TGTS01から型番が変わる可能性もあります。
駆け込み需要の煽りみたいでいやですが、
買うなら「今」ではないかと思います。
もうひとつ、
アナログディスクを聞くためのグッズの紹介。
FIDELIXのNON-STATという、
ディスク消磁器で、これはかなり効果があります。
ディスククリーナーでLPを拭いた後、
ピチパチノイズが残る場合が多いですが、
最内周部までそのピチパチノイズが軽減されます。
http://www.fidelix.jp/technology/non-stat.html
TGTS01の商品詳細はこちらです。
https://www.network-jpn.com/sonicimpact-tgts01/
Syuzo@knabaka
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