QUADRAL GALAN 9 試聴記 その14
GALAN 9の試聴の最後、
たまにはクラシック以外にと試聴に選んだのは、
アール・クルー、
2008年リリースの”The Spice of Life”というアルバムです。
GALAN 9で、
もっといろいろ聞きたかったのですが、
返却が迫っていますので、
まあ、仕方ありませんね(^^;。
アール・クルーのアルバムをGALAN 9で試聴一発、
もの凄く気持ちのいい音です。
アールクルーのガットギターのピッキングが隅々まで聞こえ、
解像度が抜群にいいだけではなく、
バックグラウンドのそれぞれの楽器が
存在感を持ちながらも、
気持ちよく調和しています。
アール・クルーの柔らかいギターの音色と、
弦をピン!と張った時の緊張感のある響きの気持ちよさは、
やはりGALAN 9の抜群の解像度と、
広大な周波数特性、
ブックシェルフながら上から下まで、
気持ちよく再生するバランスよさの賜物でしょうね。
“The Spice of Life”は、
アール・クルーが元々好きなため、
あれこれ聞いてきた中でも、
とっても気持ちよく聞けるアルバムです。
劇的な部分はまるでなく、
自然体の幸福な音楽が紡ぎ出されて行きますので、
日本人好みの哀愁はありませんが、
音楽を素直に楽しんでいる、
という、たおやかさが聞こえてくるようです。
洗練された音楽とは、
こういうものなのかな?
と感じさせてくれました。
続いて、
古いジャズ、
マイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーン、
ビル・エヴァンスのアルバムをあれこれ、
とっかえひっかえ聞いてみました。
QUADRALは「クラシック音楽」というイメージがありますが、
なんの、ジャズでもその真価を発揮してくれました。
優れたスピーカーはジャンルを選ばない...
のかも知れません。
GALAN 9はHiFiスピーカーですので、
音楽を聞く楽しさを十分感得させてくれます。
また、HiFiスピーカーとしてだけではなく、
モニタースピーカーとしても充分な能力を発揮しますので、
HiFiなモニタースピーカーが欲しい...
という欲張りな方には打ってつけかもしれませんね。
次回から、
GALAN 9よりも廉価なスピーカー、
ASCENT20LEの試聴記を開始する予定です。
もちろん、GALAN 9と同じ音源の試聴も行いますが、
より幅の広い音楽を聞いてみたいですね。
【GALAN 9のスペック】
形式:2ウェイ バスレフ
出力:80/140 W
周波数特性:36…65.000 Hz
クロスオーバー周波数:2900 Hz
能率:85 dB
インピーダンス:4Ω
トゥイーター:quadral quSENSE アルミニウム リボン
ウーファー:155mm quadral ALTIMA
寸法(w x h x d):33 x 21 x 29 cm
重量:10 kg/1台
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