QUADRAL RHODIUM200 試聴記 その3
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RHODIUM200, CLASSIC, 試聴記, QUADRAL
小生は室内楽を聞くことも多いので、
まず、
今はなきCALIOPEレーベルの、
ヨアヒム弦楽四重奏団による、
フランク/弦楽四重奏曲をRHODIUM200で聞いてみました。
非常に美しい楽曲で、
CALIOPE盤はその音が非常に瑞々しく、
フランク/弦楽四重奏曲では素晴らしい成果を発揮しています。
2004年のデジタル録音です。
RHODIUM200でも、
その瑞々しい音は健在で、
うれしくなってしまいました。
CALIOPEはワンポイントマイク録音ですが、
4つの弦楽器の分離が美しく、
ドイツのスピーカーらしく、
決して混ざってはしまわないのに、
音楽の持つ魅力が十全に伝わってきます。
全体のバランスはやや低めの音作りながら、
第1ヴァイオリンの高域はけっこうスピード感をもって伝わってきます。
そして、なにより、
教会で収録されているため、その残響音の美しいこと!
次は現代音楽で、
お隣韓国の作曲家、尹伊桑(ユン・イサン)の
クラリネット五重奏曲第1番を聞いてみました。
いやぁ、これは素晴らしい...。
尹伊桑はもっと聞かれなけばならない、
アジア最大の作曲家の一人だと思っていますが、
その音楽は日本人の琴線にも触れます。
静けさとアジア的諦念だけではなく、
その中にユーモアと平穏の楽しさまでもが感じられます。
ブルックナーの交響曲や
マーラー/「大地の歌」によく登場する鳥の啼き声とか。
録音も優秀で、
この名曲を余すところなくとらえています。
1984年のデジタル録音ですので、
PCM録音でしょうか?
この尹伊桑の芸術Vol.7には、
弦楽四重奏曲第5番
オーボエ四重奏曲
クラリネット五重奏曲第2番という、
比較的晩年の作品も収録されていますが
(尹伊桑の没年は1995年)、
いずれも生命感を感じる名品です。
尹伊桑はその晩年に、
何を見ていたんでしょう?
LPでウルズラ・ホリガーのハープを中心とした、
ドビュッシー/フルートとヴィオラ、ハープのためのソナタ
を聞いてみました。
RIAAでの再生です。
スイスCLAVESの国内盤LPです。
ウルズラ・ホリガーは、
最近、指揮者としても活動している、
オーボエ奏者ハインツ・ホリガーの奥さんです。
スピーカーから冷たく涼し気な音が飛び出してきたとたん、
その分離の良い音に引き込まれてしまいました。
RHODIUM200は少し乾いた音のするスピーカーですが
(といっても寒色系の音ではありません)、
そのあいまいさのなさが、
ドビュッシーの楽曲が本来持つ魅力と、
この演奏が持つ明晰さともども感じることができます。
1971年の録音なのでアナログ録音だと思いますが、
むしろ現代のデジタル録音よりも、
その音色の明瞭さ、
空気感まで感じさせる残響音の処理など、
これほど明確な音は聞けないほどです。
CLAVESは今も活動をしているのでしょうか?
地味な楽曲が多かったですが、
名録音も多かっただけに、
活動をやめてしまっているとすれば残念です。
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【製品概要】
小さな筐体に驚愕のサウンド
RHODIUM(ロディウム)200は、そのコンパクトな価格・筐体からは信じられないサウンドを提供します。
周波数特性は38000Hzまでを確保、ハイレゾやSACDの繊細な音や倍音を豊かに再生、低域もバランスよく再現します。
ドイツの名門オーディオメーカー”クアドラル”が誇る技術とノウハウが惜しげもなく投入されたRHODIUM200は同社の入門機でありながら高度な音楽再生能力を持った、未来志向のブックシェルフ・スピーカーです。
【スペック】
RHODIUM 200(ロディウム 200)
形式:2ウェイ
基本デザイン:バスレフ
連絡許容入力(W):60W
最大許容入力(W):90W
周波数特性(Hz):40~38,000Hz
クロスオーバー周波数(Hz):2,100Hz
インピーダンス(Ω):4Ω
ユニット構成:Tweeter: φ25mm Aluドーム型トゥイーター
Woofer: φ135mm Titanium-PP
サイズ(W+H+D)cm:15.5cm x 29.4cm x 25.7cm
重量(kg)/台:5.1kg/1台
背面:ゴール度コンタクトシングル・ターミナル
仕上げ:マットブラック
価格:98000円(税抜ペア)
こちらからもご購入可能です。
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