*

AURUM RODAN9試聴記3

公開日: : 最終更新日:2017/07/27 未分類, 試聴記, CLASSIC, QUADRAL, RODAN9

延べ120時間のエージングを終え、AURUM RODAN9のエージングチェックをしてみました。

 

試聴ディスクは下記です。

THE ALLSTAR PURCUSSION ENSEMBLE(CD)
このディスク、1982年にニューヨークでデジタル録音され、2008年にDXD(24bit/352.8KHz)にてリマスターされたアメリカFIMレーベルの銀蒸着仕様盤です。
ボストン響、ニューヨークフィル、フィラデルフィア響、クリーブランド響等の打楽器奏者が集められ録音されています。
使用されている打楽器は、マリンバ、シロフォン、ヴィブラフォンはもとより、ティンパニ、テナードラム、スネアドラム、タンバリン、カスタネット、カウベル、トライアングル、シンバル、アフリカン・ログ・ドラム、マラカス等、多岐にわたっています。
収録曲に関しては、「カルメンファンタジー」や「カノン」等大変親しみやすい内容になっています。

このディスクは、大変な高音質で、「高域から低域のバランス」「ダイナミックレンジ」「音の抜け」「解像度」「音場感」「奥行感」を確認するのにいつも使用しています。
早速、一曲目の「カルメンファンタジー」を聴いてみました。
ところが、まだエージングが足りず、イントロの滲みのないトライアングルが聴けてハッとししたものの、マリンバや打楽器の「音の抜け」が良くありません。
ミッドレンジ、ウーファーの動きがもう一歩なのが確認できました。
はやる気持ちを抑え、前述のザ低音一家「Coloreado」に加え、ジャック・ルーシェの「Plays Bach: The 50th Anniversary Recording」を中心に再生し、50時間ほど追加エージングをしました。

 

合計170時間のエージングを終えて。
一聴して、50時間の追加エージング後の再生音は以前と変わりました。
中低域の「音の抜け」の悪さは見事に解消されていました。
マリンバのパルシブな音色が気持ちよく、ティンパニとテナードラムの重なり合うパートでは、低い帯域の周波数を伴った量感ある低音が押し寄せてきました。
かといって、中域の音抜け感は無く、厚みを持ったマリンバの音色がスタジオのエコーを伴いしっかり聴けます。
高音域は、シンバルやトライアングルの形が良く見えるほどの解像度で、新型リボントゥイーターの性能の良さを感じました。
ミッドレンジとのつながりも大変良く、マリンバと少し硬質なシロフォンの音の違いも感じられます。
このディスクは、スピーカーの帯域バランスが悪いと、ハイ上がりに聴こえたりするのですが、今回の試聴では杞憂に終わりました。

AURUM RODAN9のエージング作業についてはこれで一旦終了とし、今後はお気に入りの音楽ソフトを再生しながら、レポートを続けていこうと思います。

TUNTUN

関連記事

QUADRAL GALAN 9 試聴記 その3

小生の聴く音楽の本丸(^^)。 ハンス・クナッパーツブッシュ指揮による、 ワーグナー「ニ

記事を読む

QUADRAL RHODIUM200 試聴記 その3

小生は室内楽を聞くことも多いので、 まず、 今はなきCALIOPEレーベルの、 ヨ

記事を読む

QUADRAL AURUM SEDAN 9 試聴記その7

SEDAN 9は古楽器の演奏録音にもいいのでは? ということで、ロンドン・バロックの

記事を読む

ARGENTUM520 試聴記その1

ARGENTUM520は入庫数が少ないため、NWJ-STOREを中心にした販売です。 ARGEN

記事を読む

QUADRAL RHODIUM200 試聴記 その2

毎度おなじみ、試聴には必ず使う、 ハンス・クナッパーツブッシュとウィーン・フィルによる

記事を読む

QUADRAL SIGNUM20 試聴記その2

家は現在CDでも、RIAA反転コンバータを使い、イコライジングカーブ可変式フォノイコライザーで、

記事を読む

QUADRAL ASCENT20LE 試聴記 その6

今回は、 知られざる作曲家の作品の素晴らしさと、 録音の素晴らしさに驚いた、 ジョルジ

記事を読む

QUADRAL GALAN 9 試聴記 その7

GALAN 9の試聴、 少し趣向を変えてLPを聞いてみました。 フルトヴェングラーのSP

記事を読む

AURUM TITAN9セッティング中!!

来年発売予定のQUADRALフラグシップモデルAURUM TITAN9の試聴会を 大阪 日本橋

記事を読む

QUADRAL AURUM SEDAN 9 試聴記その5

知人からクナッパーツブッシュの古いLPの板起しCDRが届き、 それを聞いているうちになんだ

記事を読む

SONIC IMPACT TGTS01復活試聴記その5

今回はクラシックのオーケストラに戻して、スタンリー・ブラック指揮ロ

オーディセッション大阪2022

2022年11月5と6日、大阪心斎橋ハートンホテルで「オーディオ

SONIC IMPACT TGTS01復活試聴記その4

  小生がTGTS01を使い始めることに、最初は不安がなかった

SONIC IMPACT TGTS01復活試聴記その3

  オーケストラ、ポップスと続きましたので、次はクラシックでピアノ

SONIC IMPACT TGTS01 復活試聴記その2

TGTS01復活試聴記その2は、カーペンターズの"The Sing

→もっと見る

  • 住所
    〒557-0045
    大阪府大阪市西成区玉出西2-16-3
    ネットワークジャパン株式会社


PAGE TOP ↑