*

QUADRAL RHODIUM200 試聴記 その5

公開日: : 最終更新日:2018/07/12 RHODIUM200, 試聴記, CLASSIC, QUADRAL

オーディオ機器の試聴会によく使われる音楽に、
リヒャルト・シュトラウスの
「ツァラトゥストラはかく語りき」があります。
日本では1968年11月に公開された映画「2001年:宇宙の旅」で使われ、
それまでほとんど日本では(あるいは世界中で)知られていませんでしたが、
一気に知名度を上げた音楽でもあります。
以来、ムード音楽になったりフュージョンになったり、
エルビス・プレスリーのコンサートの開始音楽になったりと、
いろいろアレンジされました。
クラシックのレコードとしては、
クレメンス・クラウス指揮ウィーン・フィルのDECCA盤、
フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団のRCA盤(旧盤)
カラヤン指揮ウィーン・フィルのDECCA盤、
カール・ベーム指揮ベルリン・フィルのDG盤などがありました。
ただ、当時レコード屋さんで購入できたのは、
カラヤン盤くらいしかありませんでしたが。
小生も最初に全曲を聞いたのはカラヤンのDECCA盤でした。
ポリドールからリリーされた映画のサウンドトラック盤には、
ベームの演奏録音が収録されましたが、
これは映画会社とレコード会社の版権の関係で、
実際に映画に使われたのはカラヤン盤であったということ知ったのは、
かなり後でした。

映画の公開で大ヒットした「ツァラトゥストラはかく語りき」ですが、
これまで、いったいどれだけの録音がなされてきたのでしょう?
それこそ、信じられないくらいあると思います。
ステレオ盤以降、
恰好の録音技術の優秀さを謳える音楽ですので、
「超優秀録音」などと宣伝文句の付いた録音も多かったです。
小生もかなりの数の「ツァラトゥストラはかく語りき」を聞いてきましたが、
最近、その録音の優秀さ、演奏のすばらしさに唸ってしまったのが、
ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の
3種類の録音です。
オーマンディを見直すのが遅かった小生は、
最近まで知らなかったのですが、
なんと3回、同曲の全曲をセッション録音していたのですね。
1963年 CBS
1975年 RCA
1979年 EMIで、
最後の1979年EMI盤はデジタル録音です。
今回、全部をRHODIUM200で試聴してみました。


今回の試聴では、
すべてCDではなくLPです。
それも、EMI盤以外は国内初出盤ではなく、
何回目かの廉価盤です。
全てColumbiaカーブで聞きました。
ヘッドフォンでも確認しましたが、
RIAAよりもColumbiaカーブの方が合っているようです。
3枚とも非常に優れた演奏録音で驚きましたが、
3枚の中で最もよかったのが、
1975年RCAへの録音です。
オーマンディのリヒャルト・シュトラウスはどれも素晴らしい演奏で、
ヨーロッパでの他の指揮者、オーケストラの演奏録音を凌駕するほどです。
極めてオーソドックスでありながら、
その迫力とともに、
リヒャルト・シュトラウスの巧みなオーケストレーションが、
充実した音の中で堪能できます。
なぜオーマンディが「ツァラトゥストラはかく語りき」を
3回もセッション録音したのか、
その充実度ぶりから分かるようなところがあります。

RHODIUM200でもかなりの鳴りっぷりです。
他に優れた「ツァラトゥストラはかく語りき」はありますが、
現在のところ、
音楽を聞く、あるいはオーディオ的な感興に、
おそらくこれほどフィットする録音はないのではないか、
などと思えてしまいます。

と、ここまで書いたところで、
残念なニュースが入ってきました。
RHODIUM200は本国ドイツで生産完了になってしまったそうです。
まだ少しは日本に残っていると思いますので、
ぜひお問い合わせください。
小型ながら非常に良いスピーカーです。

kna_baka_syuzo


【製品概要】
小さな筐体に驚愕のサウンド
RHODIUM(ロディウム)200は、そのコンパクトな価格・筐体からは信じられないサウンドを提供します。
周波数特性は38000Hzまでを確保、ハイレゾやSACDの繊細な音や倍音を豊かに再生、低域もバランスよく再現します。
ドイツの名門オーディオメーカー”クアドラル”が誇る技術とノウハウが惜しげもなく投入されたRHODIUM200は同社の入門機でありながら高度な音楽再生能力を持った、未来志向のブックシェルフ・スピーカーです。
【スペック】
RHODIUM 200(ロディウム 200)
形式:2ウェイ
基本デザイン:バスレフ
連絡許容入力(W):60W
最大許容入力(W):90W
周波数特性(Hz):40~38,000Hz
クロスオーバー周波数(Hz):2,100Hz
インピーダンス(Ω):4Ω
ユニット構成:Tweeter: φ25mm Aluドーム型トゥイーター
Woofer: φ135mm Titanium-PP
サイズ(W+H+D)cm:15.5cm x 29.4cm x 25.7cm
重量(kg)/台:5.1kg/1台
背面:ゴール度コンタクトシングル・ターミナル
仕上げ:マットブラック
価格:98000円(税抜ペア)

こちらからもご購入可能です。

小さな筐体に驚愕のサウンド!RHODIUM200

関連記事

QUADRAL GALAN 9 試聴記 その5

クナッパーツブッシュの試聴が続きます。 小生の聞く音楽の本丸ですのでご容赦を(^^;。

記事を読む

AURUM RODAN9試聴記4

AURUM RODAN9でヴァイオリンのディスクを聴いてみました。 今回は、3つのフォーマットのデ

記事を読む

QUADRAL AURUM SEDAN 9 試聴記その17

SEDAN 9の試聴記は、 一応これで最後となります。 試聴記の割に長く続けることができ

記事を読む

QUADRAL GALAN 9 試聴記 その8

アメリカのレーベルMercuryはEverestとともに、 優秀録音で有名です。 小生宅

記事を読む

QUADRAL AURUM SEDAN 9 試聴記その3

ラフマニノフは、 少し前なら小生はほとんど聞かない作曲家でした。 ピアノ協奏曲第2番も、

記事を読む

AURUM TITAN9を聴く

3月よりダイナミックオーディオ5555 4FにてAURUM TITAN9を展示頂いています。 先日

記事を読む

QUADRAL GALAN 9 試聴記 その11

フランスには、 器楽曲や室内楽に優れた録音がたくさんあります。 今回のアルバムは、 フ

記事を読む

帰ってきたASCENT20LE試聴記 その3

2013年に85歳で亡くなったコリン・デイヴィスは、 一時期、飛ぶ鳥を落とすような勢いがあ

記事を読む

帰ってきたASCENT20LE試聴記 その1

帰ってきたASCENT20LE...、 と言っても、前に試聴したASCENT20LEではな

記事を読む

QUADRAL RHODIUM200 試聴記 その4 一家に1台パラメトリックイコライザー

今、以前なら考えられなかったことをいろいろ実験中です。 あらいぐま堂のブログと一部内容がダ

記事を読む

オーディオフェスタ・イン・ナゴヤに参加してきました

2月16日・17日、 名古屋で開催された、 オーディオフェ

TOKYO AUDIO BASE2019出展後記 2

26日のTOKYO AUDIOBASE2019のネットワークジャパンの

TOKYO AUDIO BASE2019出展後記 1

先週25日、26日東京 御茶ノ水の「ホテルマイステイズ御茶ノ水」にて開

帰ってきたASCENT20LE試聴記 その5

小生は多くの音楽ファンと話をする機会がありますが、 高名な割

帰ってきたASCENT20LE試聴記 その4

小生が最近はまっていることは、 30~40数年前のカセットテ

→もっと見る

  • 住所
    〒559-0031123
    大阪府大阪市住之江区南港東1-2-16
    ネットワークジャパン株式会社


PAGE TOP ↑