AURUM RODAN9試聴記2
設置が終わったAURUM RODAN9についてレポートと思いますが、AURUM9シリーズの特徴についてお話しさせて頂きます。
AURUM9シリーズの特徴は、新開発されたユニットにあると思います。
トゥイーターは、リボントゥイーターを採用しています。従来のタイプに比べて、リボンの材質を変更。垂直方向を短くし
水平方向の幅を広げています。65kHzまで超低歪で過度特性に優れた設計との事。
ミッドレンジは、アルミニウムとチタン、マグネシウムの化合物を配合した独自のダイアフラムを採用しています。
これも新世代のユニットで、従来のタイプとの大きな違いは、センターキャップレスとなっています。トゥイーターとのクロスオーバー周波数も従来モデルより若干高めに設定されています。
AURUMシリーズのフロア型スピーカーの特徴であるプレッシャーチャンバー・テクノロジーも継承されています。
ウーファーをフロントバッフルから奥まった配置をし、ユニット前面に空気のタメを作り、ユニットの前後可動域をシンメトリーにする技術です。
早速エージングを開始しました。
因みに、エージング前の音については、ウーファーの動きが鈍く、低域の遅れと量感が明らかに不足していました。
中高域についても抜けが悪く、固く音全体のバランスが取れていない印象です。
さてエージングの方法ですが、皆さんは、どうされているのでしょうか。
スピーカーでは普段、耳障りな雑音を殆ど聴くことはなく、主に心地よく音楽ソースを聴いているはずですよね。
エージングは音楽ソースを流し、スピーカーを歌わせる(私のオーディオの師匠の言葉です)のが良いのではないか
と思っています。今回はエージングソフトやホワイトノイズの類は使用せず、音楽CDを使い、エージングすることしました。
エージング用の音楽CDのチョイスのポイントは、3点。
・周波帯域を広く再生するためSACDを中心にセレクト
・ウーファーの稼働を促進させるため低域成分を多く含むソフトをセレクト
・声や管楽器及び弦楽器、電気楽器等バランスよくセレクト
使用したソフトは下記です。
1.ザ低音一家「Coloreado」(CD)
2.「驚異の低音ベスト」(CD)
3.佐渡裕&シエナ・ウインド・オーケストラ「ディズニー・オン・ブラス(SACD)
4.ジャシンタ「GOES TO HOLLYWOOD」(SACD)
5.スティーリー・ダン「Gaucho」(SACD)
6.マイルス・デイビス「You’re Under Arrest」(SACD)
7.小澤征爾「ブラームス交響曲第2番」(SACD)
8.グレン・グールド「バッハ:ゴールドベルク変奏曲」(SACD)
9.チョン・キョンファ 「衝撃の東京ライヴ第1夜」(SACD)
エージングは延べ1か月、各ソフトをCDプレーヤのリピート機能を使い1日4時間程度、音量は都度変えながら行いました。
次回は、チェックに使っているディスクを試聴し、レポートしたいと思います。
TUNTUN
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