*

QUADRAL GALAN 9 試聴記 その8

公開日: : 最終更新日:2017/06/10 CLASSIC, GALAN 9, QUADRAL, 試聴記

アメリカのレーベルMercuryはEverestとともに、
優秀録音で有名です。
小生宅にも何枚かありますが、
「へえ!これが1950年代の録音か!」と、
驚かされることが再々です。

その中で最近気に入っているのが、
アンタール・ドラティ指揮ロンドン交響楽団の、
エネスコのルーマニア狂詩曲第2番、
ブラームスのハンガリー舞曲集、
同じくブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」が入った1枚です。

ドラティはアメリカに帰化、
アメリカを中心に活躍した指揮者という印象が強いですが、
ハンガリー出身の指揮者です。
このCDに収録されているハンガリー舞曲集など、
「うわ!」
と驚くほどのハンガリー情緒満載で、
このテンポでやって(かなり速いです)、
初めて熱に浮かれて沸き立つような情感の表出が可能なのか、
と思い至ります。
リズムもキビキビと気持ちがいいです。
そして、それだけではなく、
緩やかな部分の情感も、
なるほど、と頷けるほどしっかりと聞くことができます。
第4番の冒頭部など、
危険なほどにセンチメンタルです。
すぐにアップテンポの部分に移りますが、
アップテンポの部分を挟み込むように繰り返される冒頭のメロディは、
まさに大メロドラマの世界です。
フィルアップされているエネスコ/ルーマニア狂詩曲、
ブラームス/ハイドンの主題による変奏曲も大変な名演、
そして名録音です。

録音もすごいです。
GALAN 9では、
それほどボリュームを上げなくても、
ど迫力の管弦楽が眼前いっぱいに広がります。
これが1955年から1960年にかけての録音なのか!
と、当時のMercuryの録音技術が魔術に思えるほどです。
全体的には少し腰高ですが、
ハンガリー出身の指揮者は
低域から積み重ねるピラミッドバランスのドイツの指揮者に比べて、
少し腰高の明晰性を重んじるバランスであることが多く、
このバランスで当たり前でしょう。
例えば、フリッツ・ライナー、ユージン・オーマンディ、イシュトヴァン・ケルテス、
ゲオルグ・ショルティなどがハンガリー出身の指揮者です。

そのことを頭に入れて聞くと、
バランスは全然問題なく、
GALAN 9では高域から低域まで、
凄まじい解像度で迫ってきます。
まるで音楽に追いかけられているようです。
聞いていて、
その音響特性にカタルシスが得られるような演奏録音でした。


【GALAN 9のスペック】
形式:2ウェイ バスレフ
出力:80/140 W
周波数特性:36…65.000 Hz
クロスオーバー周波数:2900 Hz
能率:85 dB
インピーダンス:4Ω
トゥイーター:quadral quSENSE アルミニウム リボン
ウーファー:155mm quadral ALTIMA
寸法(w x h x d):33 x 21 x 29 cm
重量:10 kg/1台

kna_baka_syuzo

関連記事

QUADRAL GALAN 9 試聴記 その4

続けてハンス・クナッパーツブッシュの録音。 まあ、小生の聞く音楽の本丸ですのでご容赦を。

記事を読む

QUADRAL ASCENT20LE 試聴記その2

ASCENT20LEが我が家にやってきて、 試聴を開始したのですが、 最初は置き方が悪か

記事を読む

QUADRAL GALAN 9 試聴記 その14

GALAN 9の試聴の最後、 たまにはクラシック以外にと試聴に選んだのは、 アール・クル

記事を読む

QUADRAL GALAN 9 試聴記 その13

GALAN 9は、 室内楽、器楽曲、独唱曲に、 信じられないくらい抜群の威力を発揮します

記事を読む

QUADRAL GALAN 9 試聴記 その6

今回でクナッパーツブッシュの音源試聴はラストです(^^;。 ハンス・クナッパーツブッシ

記事を読む

QUADRAL GALAN 9 試聴記 その7

GALAN 9の試聴、 少し趣向を変えてLPを聞いてみました。 フルトヴェングラーのSP

記事を読む

QUADRAL ASCENT20LE 試聴記 その3

今回はLPで、 アンドレ・プレヴィン指揮ピッツバーグ交響楽団の、 エルガーやハーティが編

記事を読む

QUADRAL ASCENT20LE 試聴記 その1

QUADRAL AURUM GALAN 9から、 ASCENT20LEに乗り換えての試聴開

記事を読む

QUADRAL GALAN 9 試聴記 その5

クナッパーツブッシュの試聴が続きます。 小生の聞く音楽の本丸ですのでご容赦を(^^;。

記事を読む

QUADRAL GALAN 9 試聴記 その1

QUADRAL AURUMシリーズの一番小さなスピーカー、 GALAN 9を自宅で試聴する

記事を読む

QUADRAL ASCENT20LE 試聴記 その3

今回はLPで、 アンドレ・プレヴィン指揮ピッツバーグ交響楽団

オーディオラックSOUNDMAGIC XU03FSⅡ導入記9(番外編)

XU03FSⅡ導入記の番外編です。 最近出会った、CDについてご紹介

QUADRAL ASCENT20LE 試聴記その2

ASCENT20LEが我が家にやってきて、 試聴を開始したの

QUADRAL ASCENT20LE 試聴記 その1

QUADRAL AURUM GALAN 9から、 ASCEN

オーディオラックSOUNDMAGIC XU03FSⅡ導入記8(音質総評)

前回まではCDディスクやアナログディスクにて様々なジャンルの音楽を聴き

→もっと見る

  • 住所
    〒559-0031123
    大阪府大阪市住之江区南港東1-2-16
    ネットワークジャパン株式会社


PAGE TOP ↑